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セシルテイラー アンサンブル / ALMEDA
[EXIP0134]
販売価格: 2,250 円 (税込)
希望小売価格:2,500 円
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1996年にドイツ・ベルリンで行われた「トータル・ミュージック・ミーティング」に於けるセシルテイラーアンサンブルのパフォーマンスを収めた作品には『セシルテイラー アンサンブル / コロナ』(FMP/Bishop, EXIP0013) があるが、本作はその姉妹盤。90年代のテイラーアンサンブルは極大化と複雑性を増し、表現の領域も初期の現代音楽やジャズからの影響に見られるような西洋音楽の域を既に脱却している。特に演奏の制御不能領域にある様々の音響デザインを組み込んだオーケストレーションは極めて同時代的で、いまだテイラーの音楽が進化を続けていることを証明した作品といえる。
96年にベルリンで開催された”トータル・ミュージック・ミーティング”でのライブだ。この時の演奏は『コロナ』としてCDになっているが、これは別の日の記録。ホーンズのフリーな、しかしある意味でテイラーの音楽的統制を受けた音群が絡み合って起伏を作り、ホンジンガーのチェロはそれらの上で自由に飛び回り、テイラーはあまり前面に出ることなく、全体の流れに刺激を与えている、といった感じだ。聴いていて呆然としてしまうような、あの爆発的な”テイラー的瞬間”はあまりないが、スケールの大きなうねりが素晴しい。 (村井康司、「CDジャーナル」2005.7号 注目盤) |
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