販売価格： 2.250 円 (税込)
希望小売価格： 2,500 円

12345678910 個

ドイツ・フリージャズとアメリカ・フリージャズの狂躁的コラボレーションのドキュメント。80年代後半から90年代前半にかけては、ドイツとアメリカのフリージャズの交流が積極的に訪れた時期でもあった。シュリッペンバッハ／サニー マレイ、ペーター コヴァルト／レオ スミス、そして本作のブレッツマン／ホプキンス／アリである。ホプキンスはブラクストンあるいはAIRの構造的な作品群を支えたコントラバシストで、アリはコルトレーン最後のパートナーとなったドラマーである。音楽はアメリカン・フリー的なディープなビートの中へ狂躁的なサックスが割り込んでいくといった様相で展開されていく。 　ブレッツマンが表題通り、アフロ・アメリカンのベテランとがっぷり四つに組んだ91年の録音。ベースのフレッド・ホプキンスに往年の粘りがあり、ラシッド・アリのドラムスも独特の空間構築に邁進する。こうなると主役は遠慮なく野獣化して、いくらでも暴走しておかしくないが、さすがに90年代、時折タメを効かせながらの抑制された咆哮に年功を感じる。（松尾史朗、「ミュージックマガジン」2006.1号）