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上海からベルリンに移住した古箏奏者・シュ フェンシアが、その演奏システムを西洋のコンテンポラリー音楽に照応するレヴェルにまで引き上げて挑まれた中国音楽と西洋コンテンポラリー音楽の融合作。 　 フェンシアは上海音楽院に学んだ後に中国音楽を演奏する上海オーケストラに在籍した箏を中心とした中国弦楽器奏者。それが、ドイツのコントラバス奏者・ペーター コヴァルトとの出会いを切掛にベルリンに活動の拠点を移し、以降は中国の箏音楽をコンテンポラリー化していく動きを活動の中心に置いてきた。本作は、FMPに残され２作のフェンシア作品のうち、唯一の他楽器との共演盤。共演は即興オーケストラ「キング・ユビュ・エルケストリュ」での活動などでも知られる管楽器奏者・ヴォルフガング フックスと、キース ティペットのムジシャンをはじめ広い活躍などで知られる打楽器奏者・ロジャー ターナーの２者の手だれで、多彩な演奏パレットからフェンシアの音楽をより高いところへと引き上げている。