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サキス パパディミトリウ / 細胞組織
[EXIP0309]
販売価格: 2,250 円 (税込)
希望小売価格:2,500 円
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サキス・パパディミトリウは1940年、ギリシャ生まれのピアニスト。クセナキスやケージの音楽に通じる色彩が強く、母国ギリシャの音楽に関する造詣も深い。キャリアそのものはT.モンクやC.テイラーの音楽からスタートしているようだ。この作品では、6つのフラグメントからなり、内部奏法をはじめとした特殊奏法と調音楽が見事に調和しており、内部奏法の霧の中から様々な旋法が浮かび上がってくる瞬間などは鳥肌もの。推薦。(近藤秀秋)
サキス・パパディミトリウは40年生まれのギリシャのピアニストだ。ジャズを出自とし、セシル・テイラー、セロニアス・モンクで新しい表現に目覚め、ヤニス・クセナキス、ジョン・ケージの影響も受け、さらにギリシャを含む民族音楽にも傾倒して、ジャンル分け不能の独自の音楽を生み出した。これは86年にフランスで録音されたピアノ・ソロ作品のCD再発盤で全6章からなる組曲が収録されている。確かにピアノの内部奏法など当たり前のように駆使されているが、初期ジョン・ケージの楚々とした佇まいに似てことさらピアノの限界に挑戦するという意図もなく、自然な音響による素朴な表現に徹しており、現代音楽よりは環境音楽に近いものを感じる。(中略)時に驚くほど胸を打つシンプルなメロディやハーモニーが繰り出され、形式には何のこだわりもないこの音楽のしなやかさに感心させられる。(坂本理、「レコードコレクターズ」2006.1号) |
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