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実在した麻薬患者の内的体験を描いたフィルムの為に作られた内観音楽は、そのままフリー・インプロヴィゼーションの幕開けとなった。バリー・ガイ、エヴァン・パーカー、デレク・ベイリーの即興演奏の処女録音。
本作は、30歳で麻薬中毒の為に死亡した詩人チャップマンの残した詩集を翻案して作成されたショートフィルムのサウンドトラックに、同じテクストを用いて翌年に録音された音楽を追加したもの。同時にこの音楽は、後年フリー・インプロヴィゼーションと呼ばれるようになる音楽の嚆矢としてもある。ウィズドロールは、フリー・インプロヴィゼーションという音楽を世界に知らしめたSME『Karyobin』やデレク・ベイリーの『Sound Improvisation Company』の録音に1年以上先行する。その音楽はジャズとフリー・インプロヴィゼーションの中間に位置するもので、管楽器の多声アンサンブルに、現代音楽の作曲家であったウェーベルンの作品のサウンドイメージが持ち込まれた。またこれは、以後に天才的なコントラバシストとして名を馳せることになるバリー・ガイと、フリー・インプロヴィゼーションの管楽器奏者の代名詞的存在となるエヴァン・パーカーの最も古い録音であり、またデレク・ベイリーが即興を行った最初期の録音でもある。
ジョン・スティーヴンス(dr & cym, perc) ケニー・ウィーラー(tp, flg, perc) ポール・ラザフォード(trb, perc) トレヴァー・ワッツ(oboe, a-sax, fl, voice, perc) エヴァン・パーカー(s-sax, t-sax, perc) デレク・ベイリー(gtr on 5-11)、バリー・ガイ(bass, pf)