東京のフリージャズのメッカのひとつ「高円寺グッドマン」にて長年レギュラーを務める強力ユニットによる、成熟のパフォーマンス。
1961年生まれの山口正顯(やまぐち しょうけん)は菊地成孔および津上研太に師事、テナーサックスとバスクラリネットを中心に様々なリード楽器を扱う。New Jazz Syndicate参加以降、フリージャズのステージに立ってきた。1950年生まれの渡辺生死(わたなべ しょうじ)は、学生時代に山崎弘にドラムを師事、米軍基地における演奏などのプロミュージシャンとしての活動後、10年ほどのブランクを経てフリージャズを中心に活動するドラム/パーカッション奏者。長きにわたって東京のフリージャズのメッカのひとつである高円寺グッドマンへのレギュラー出演を続けているこのデュオ、フリーフォーム特有の圧力と速度感を保ちながら、「砂山」「赤蜻蛉」「Danny Boy」「Summer Time」「You don't know what love is」などの古い歌音楽のメロディを織り交ぜ、独特の詩情をたたえる音を奏でる。2016年10月13日録音。
1. 砂山 tenor saxophone version (中山晋平)
2. Danny Boy (Traditional)
3. Grandfather's Clock (Henry Clay Work)
4. 渓流(たにがは) (齊藤コメゾウ
5. 赤蜻蛉 (山田耕筰)
6. 音叉 (渡辺生死)
7. You don't know what love is (Don Raye and Gene DePaul)
8. Summer Time (George Gershwin)
9. 砂山 bass clarinet version (中山晋平)