FOCD3126



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一柳慧 / ベルリン連詩
[FOCD3126]

販売価格： 2.528 円 (税込)
希望小売価格： 3.168 円

個

フォンテックから発売された、一柳慧の作品集の第１集。　「ベルリン連詩」は、詩人の大岡信の主宰する国際的な連詩の意義に啓発を受けて作曲された。２つの楽章から成り、10分ほどのオーケストラのみによる第１楽章、ソプラノとテノールによって歌われる30分に及ぶ第２楽章からなる。浮遊感を漂わせながら主題の受け渡しによって展開されていく西洋的手法と東京的色彩の導入部、対比するように配置された弦楽のコントラスト、両者が絡んでの展開部など、デザインが明快で美しい。本ＣＤでは、第２楽章の詩に日本語訳が付いている。詩に対して徐々に反復されて徐々に認識されていく旋律系、旋律系には旋律としては無関係ながらも楽曲の全体様式として機能させられて、弦楽群を次第に飲み込んでいく管と打楽器群という構造は、アイヴスの宵闇を彷彿とさせる。　「始原」は、オーケストラ・アンサンブル金沢がベルギーの音楽祭での公演の為に委嘱した曲。作曲家は、日本人にとってオリジナルとは何かを考えながら作品を書いたという事だ。単一楽章から成り、箏の独奏パート、オーケストラパート、協奏パートなどがあるが、境界は曖昧にされ、しかしグラデーションははっきりしている。アンサンブルされているパートに対比される演奏家の表現に重きを置いたパート、密にかかれたパートに対比される疎なパート。一柳の音楽に感じられる強さは、こういったバランス感覚や、過度な領域へ恐れずに踏み込む胆力にあるように思える。　（近藤秀秋）

商品詳細

仕様	CD 国内盤
レーベル	fontec
録音	1990年

(作曲）

一柳慧

(演奏・収録曲）

・交響曲「ベルリン連詩」
連詩：大岡信／カリン・キヴス／川崎洋／グントラム・フェスパー
外山雄三指揮、ＮＨＫ交響楽団、佐藤しのぶ（ソプラノ）、種井静夫（テノール）

・筝と室内オーケストラのための協奏曲「始原」
岩城宏之指揮、オーケストラ・アンサンブル金沢　　福永千恵子（箏）

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