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商品詳細
新実徳英 / 風を聴く
[FOCD3182]
販売価格:
2.790 円
(税込)
希望小売価格: 3.100 円
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個
新実徳英は1947年生まれの作曲家。東大工学部を卒業した後に東京芸大の作曲家に入り直し、その大学院時代に混声合唱とオーケストラのための『アンラサージュ・』で第8回ジュネーブ国際バレエ音楽作曲コンクールのグランプリを受賞した。以降も、松尾芭蕉などのテクストを用いた『マドリガル・』、ポーのテクストを用いた『鐘の音を聴け』などの発表しており、一般評価も実際の創作も言語テクストを用いた作品を強く意識していたように思える。それは新実が音楽を創作する際の意識の置き方にも強く現れており、例えばこの作品集に収められた作品『風音』に関する自己の弁などにも表れている。「私のイメージする音と風のそれとが、ある時とても近いように、あるいは親しいように感じられ、それがこの一連の風のシリーズを作り出す切掛となった。」
つまり、音響を音楽として成立させる際に新実が依拠している音楽的根拠と、彼が創作動機としている音楽的根拠は同じではない、あるいは少なくともそのような時があるという事だ。こういった事は例えば日本の現代の文学や詩の世界などにも強く見られる傾向であり、その意味では日本的と言えるかも知れない。ところで、新実の近年の作品を聴いてみると、それを言語思弁的な要素と切り離して捉えたところで、その高い価値は損なわれるようなものではない。
この作品集には新実が87年から90年までに書き上げた室内楽作品が纏められているが、この時点で彼の音楽に関する思弁性は言語的な要素から離れてより音楽そのものに関わりはじめているように思える。
少なくとも、それを評価する段で「詩的」な要素を持ち込むことなしに、それを高く評価することが出来るだろう。音楽的な要素でいえば、様々な音楽要素に関する新実の選択からも、その音楽的な視座を把握することが出来る。例えば、楽器の響きの使い方が巧みである擦弦楽器の表現に於て、一音のクレッシェンドからデクレシェンド、音色変化といったニュアンス表現から和声/旋律上の12音上の表現までが追創造を促すほどの強いグラデーションを生み出す。また、その為に必要である演奏の時間・空間両面でのスペースも充分に確保されている。その視点で言えば、第2曲「チェロ独奏のための横豎」は特筆に値する。幾つかのパートに分けられたデザインには、力強いトーナルセンターを持つ旋律型とその対角、浮遊するが如き音響的印象を示すパートとその対角など、現代的な意味での音楽のより良い形を具現した素晴らしいデザインと演奏だ。また、邦楽器を使用した他の楽曲も、近年の邦楽器に於ける作曲作群の中でも非常に指向性が明確であり、ここの収められた曲が全て同じ方位をとるものといって良いであろう。推薦。 (近藤秀秋)
商品詳細
仕様
CD 国内盤
レーベル
fontec
録音
(作曲)
新実徳英
(演奏)
鈴木良昭(cl #1)
川田知子(vln #1)
花崎薫(vcl #1)
安田賢一郎(vcl #2)
中村明一(尺八 #3)
菅原久仁義(尺八 #3)
吉岡龍見(尺八 #3)
吉村七重(二十弦箏 #4)
内藤洋子(二十弦箏 #4)
日本音楽集団(#5)
(収録曲)
・風音
・横豎
・風韻
・青の島
・風を聴く
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