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 商品詳細
  近藤秀秋 / アジール
[PSFD-210]

販売価格: 2.000 円 (税込)
希望小売価格: 1,852 円+税

*Bishop Records online shop 購入特典:送料無料
(*保険なし郵便のみ/保険付き郵便は送料290円割引販売)

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 現代音楽、タンゴ、ジャズ、琵琶楽、フラメンコ、現代詩、モダンコンポジション…多様化する芸術音楽をポストモダンの視点からギターの一点に統合する試み。ギタリスト近藤秀秋、セカンドアルバム。
近藤秀秋は、主に前衛/即興音楽シーンで活動するギタリスト。前衛音楽グループEXIAS-Jのほか、豊住芳三郎ユニットのギタリスト、トリスタン・ホンジンガーの来日公演におけるデュオ・パートナーなどを務めてきたが、数年前より音楽書『音楽の原理』の執筆に取り組み、演奏活動を中断していた。本作は、書籍を書き上げて以降初となる録音作で、近藤のソロとしては2枚目。独特の編成と解釈によるベルク「ここに平和が」やオリジナル曲などの20世紀の作曲技法を用いた曲、マイルス・デイヴィス「Blue in Green」やアストル・ピアソラ「Night Club 1970」などの20世紀の在野の地域音楽、萩原朔太郎「漂泊者」を用いた琵琶楽のモダン化など、違うパラダイムの上にある音楽を、ポストモダン的な視点からギター音楽を一点に還元。ギター音楽としても、ジャズ、フラメンコ、クラシック、邦楽などの演奏技巧をひとつの音楽にまとめあげる。ジャンル化したまま方位の確定しない現在の芸術音楽に、進むべき次の方位を見出そうという挑戦。

****
心臓をぎゅっと掴まれるような、ギターの厳しいトーンと複雑な和声。近藤秀秋の奏でる音楽には、つねに凛とした緊張感がみなぎっている。オリジナル曲以外に、アルバン・ベルクとピアソラ、そしてマイルス・デイヴィスの「ブルー・イン・グリーン」を取りあげているが、近藤の美意識が全体を統御していて、まるですべてが近藤の曲のように思える。ギターの他に琵琶を弾き、ヒグチケイコが萩原朔太郎の詩をつぶやく「漂泊者の歌」での、河崎純の激しいコントラバス演奏も素晴らしい。渾身の力作だ。(村井康司、「CDジャーナル」2015.8号 今月の推薦盤)

前衛イメージも強い音楽家だしそういう色が本作に皆無とは言わないが、ポピュラリティのある作曲と演奏にぐいぐい引き込まれていくCDだ。独奏の曲は優美であり、近藤のリーダーバンドのEXIAS-Jで活動を共にしてきた神田晋一郎(p)と河崎純(cb)、さらに中溝俊哉(オーボエ)という参加ミュージシャンの演奏も相まって、緊張感をキープしつつ軽妙な味わいも醸し出している。カヴァーもみな素晴らしく、ピアソラの「Night Club 1960」での瑞々しさ、現代音楽系のアルバン・ベルクの「Hier ist Friede」における戦慄感、マイルス・デイヴィスの「Blue in Green」の艶っぽさで、目が覚める。ヒグチケイコが英訳して静かに朗読する萩原朔太郎の詩「漂泊者」は約13分の長尺の曲ながらだれる事なく琵琶でリードし、伝統芸能とは別次元の現代的な味わい深い鳴りがたまらない。近藤の音はアタック感を含めて響き具合が表現であり、音の振動による空気の震えや弦の動きが見えてくる音質で背筋が伸びる。(行川和彦、「ミュージック・マガジン」2015.9号)

殊に即興音楽や前衛の界隈においては、海外よりも日本のミュージシャンがユニークさや「キレ」の具合で群を抜くというのが率直な感想だ。だが、いくら奇抜 なことをやっても、音楽として耳に残らないようではどうしようもない。そういった意味で、多彩な要素がアマルガムのように溶接された近藤秀秋の『アジー ル』は、行き着くところが「たとえようもなく耳や脳裏、心に染み付いて離れない」という音楽の特性の根本中の根本、を押さえている稀少な成功例。優れたエ ンジニアでありギタリスト、コンポーザー・アレンジャー、挑戦的な音楽学者、といういくつもの近藤の顔が垣間みえ、みごとに融け合いながらも、精緻なアル バム構成は極めてスリリングで感覚的な歓びに満ちている。神田晋一郎、ヒグチケイコ、河崎純、中溝俊哉、と参加ミュージシャンも無二の個性派揃い。イメー ジ喚起力がずば抜けて高いアルバム。朔太郎からピアソラへのシークエンスで毎回覚える、時空が撹拌される感覚がたまらない。(伏谷佳代、「JazzTokyo」[今年のこのCD 2015]選出)

即興演奏家として内外で高い評価を得ているギタリストでもある。8年ぶりの2ndアルバムとなる本作では、ピアソラの室内楽作品④をオーボエとのデュオで取りあげているが、譜面に一部手を加えるなどクラシック奏者とは異なるアプローチが興味深いところだ。楽曲の大部分を占める近藤のオリジナル作品では様々なスタイルの技法と現代音楽の素養をふんだんに感じさせ、中でも琵琶(近藤)+コントラバス(河崎純)+朗読(ヒグチケイコ)というユニークな編成で演奏された③は聴きもの。西洋クラシック音楽およびその影響下にある南米音楽、ジャズ等と対比すべき独自の世界観が遺憾なく発揮されている。琵琶演奏も見事なもので、敢えてギターを用いなかったのも頷ける。音楽に対する真摯な探究心が凝縮された様を見る思いだ。(徳永伸一郎、「ラティーナ」2015.7号)

近藤はほぼ全編にわたって10弦クラシックギターを演奏している(一部は琵琶による演奏)。近藤のオリジナル曲、ピアソラ、マイルスデイヴィスの作品が収録されているが、特に十二音技法の大家アルバン・ベルク『アルテンベルク歌曲集』の1曲がギターとオーボエにより演奏されているのが珍しい。アルバムの大半をコンテンポラリーな楽曲が占めるものの難解一辺倒という訳ではなく、前衛の間隙を縫うようにして極めて美しく流れ始める<ナイトクラブ1960>など、ギターを触媒とした旋律・調性への回帰が随所に聴かれる。(中川、「現代ギター」2015.10号)

ここにあるのは、むしろ徹底して「条理」化され、隅々まで視線を届かせ、管理を行き渡らせて、磨き上げられた空間にほかなりません。この国のポップ・ ミュージックで、いや音楽全般において、ここまで演奏者=制作者の意図を細部まで浸透させ尽くした作品がつくりあげられるのは、極めて希有なことだと思い ます。その点でも実に見事な達成と言えるのではないでしょうか。(福島恵一「耳の枠はずし」entry364)

1950年代後半に登場したフリー・ジャズは、和声や形式などの束縛から逃れようとして、しかし「身体という桎梏」に囚われてしまう事も少なくなかった。身体は無意識に自らの中で歴史化された感覚にもとずいて動きたがる。真に自由に演奏する事と新しい表現を創造する事は、必ずしもイコールではないだろう。近藤は現代音楽、ジャズ、民族音楽、邦楽などあらゆるジャンルの徹底的な研究を自らに課したうえで、自分の身体の中でそれらが新たな歴史を作り出していく様を客観的に眺める。突破口になるのはここでも「歌」だ。自らの歌への信頼が、近藤を自由にする。この盤からは、現代の情報の混沌の中で歴史が煮詰まって沸騰し、揮発する瞬間の溜息のような歌が聞こえる。断片的だが、限りなく美しい。(木村元、「あんさんぶる」2015.11号)
   
 
 
商品詳細  
仕様 CD 国内盤
レーベル P.S.F Records
録音 2014年 東京
(作曲)
 
(演奏)

近藤秀秋(guitar, 10 strings guitar, 琵琶)
中溝俊哉(oboe)
神田晋一郎(piano)
河崎純(contrabass)
ヒグチケイコ(poetry reading)

(収録曲)

1 .Points (H.Kondo)
2. Repetition (H.Kondo)
3. 漂泊者の歌 (詞:萩原朔太郎/訳:ヒグチケイコ/曲:近藤秀秋)
4. Night Club 190 (Astor Piazzolla)
5. Red (H.Kondo)
6. Rain (H.Kondo)
7. Hier ist Friede (Alban Berg)
8. Blue in Green (Miles Davis)

 

 
 
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